人気ブログランキング | 話題のタグを見る

世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}

 自転車も借りることができたので、いよいよアユタヤ観光です。
レンタサイクル店で地図をいただいたのですが、あまりにも細かく書かれているので、日本で購入したガイドブックが頼りです。

 アユタヤは14世紀から18世紀にかけて400年以上続いた王朝で、当時は世界でも大きな都市の1つだったようです。1767年にビルマ軍に侵略されて建造物の多くは徹底的に破壊され、廃墟と化してしまいました。
しかし、王朝の破壊の凄まじさがかえって、当時の栄華が偲ばれ、多くの旅行者を惹きつけてやまないのかなと感じました。


 
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_10431673.jpg
アユタヤに着いて、どこから観光するか決めていませんでしたが、まずは切り落とされた仏頭が木の下に埋め込まれていることで有名なワットマハタートからスタート。ここにある頭部だけ切り取られた仏像や苔に覆われた赤レンガの仏塔を見るだけでも、破壊の凄まじさがわかります。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2039136.jpg
噂の木に埋め込まれた仏頭。何とも言えない神秘的な光景です。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2050040.jpg
天気も良く、きれいな青空が遺跡群とマッチしています。日本人観光客が多く、あちこちで日本語が飛び交っていました。やはり世界遺産というネームバリューはすごいですね。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_20532612.jpg
次はお隣にあるワットラチャブラナへ。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_20564984.jpg
ワットラチャブラナは仏塔の先端が丸みを帯びてトウモロコシ型のクメール様式で、両サイドの壁面と仏塔が壮大な雰囲気を演出しています。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_217540.jpg

世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2110242.jpg
仏塔の側面に仏像がはめこまれています。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21123041.jpg
次は1月にバンコクで観光して印象に残った黄金の巨大な涅槃仏(ワットポー)と同じく、横たわっている涅槃仏ワットロカヤスタへ。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21164181.jpg
全長28mのワットロカヤスタ。ワットポーとは違って、室内に保存されておらず野ざらしになっており、保存状態はよくありませんが、ワットポー同様に微笑ましい表情です。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21203540.jpg
こちらがバンコクにあるワットポー。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2122288.jpg

世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21225691.jpg
この日は暑かったため、犬もぐったりしています。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21243184.jpg
次は仏塔の先端が尖っているスリランカ様式3基の美しい仏塔ワットプラシーサンペットに行きたかったのですが、自転車で走っている途中に道に迷ってしまいました。近くにアユタヤ歴史研究センターがありましたので寄ってみました。7月に平泉に行った際の平泉文化遺産センターが平泉の歴史をわかりやすく説明されていたように、アユタヤ歴史研究センターもアユタヤの歴史がよくわかるかなと期待しましたが、入場料が100バーツと他の仏塔に比べて高いのにもかかわらずイマイチでした。あまり時間がないので、一番訪れてみたかったワット・ヤイ・チャイ・モンコンに行くことにしました。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21395097.jpg
ワットヤイ・チャイ・モンコンに到着。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21424761.jpg
中心のひときわ高くそびえる大仏塔は72mあり圧倒されます。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21455588.jpg
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンはアユタヤの他の仏塔に比べて保存状態が良くて、非常にきれいです。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21493549.jpg
入場料が20バーツと安いのもいいですね。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2149075.jpg

世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21503232.jpg

世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2151846.jpg

世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_21514292.jpg
最後に訪れたのは中学、高校の歴史の教科書で登場したシャムの国の都がアユタヤと知って関心のあった日本人町跡地へ。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2157211.jpg
アユタヤ中心部からかなり離れており、自転車で行くのははつらいかなと思いましたが、日本人ならここは外せないということで自転車をこいで何とかたどり着きました。観光バスは見かけましたが、さすがに自転車でここを訪れる人はいないようです。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_222129.jpg
アユタヤは諸外国との交流が盛んな国際都市だったようで、日本人町も最盛期には3000人くらい住んでいたとのこと。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2261340.jpg
日本庭園がきれいで手入れが行き届いています。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_2211131.jpg
日本人町の頭領で、歴史の教科書にも登場する山田長政像。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_22215229.jpg
長政は人望厚く武勇に優れた人物だっただけでなく、商才にも長け、アユタヤ王室にも莫大な利益をもたらし、王の信頼が篤かったようです。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_22275317.jpg
この日本人町跡にアユタヤ歴史研究センターの別館があり、ビデオ展示やタイと日本の関係年表、外国人コミュニティに関する説明や当時の船の模型などが展示されています。特にビデオでの説明はわかりやくて、アユタヤについて詳しく知ることができました。ビデオ室はエアコンがかなり効いていて、自転車をこいで汗だくだったので、室内が涼しくて心地よかったです。
世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}_f0233310_22364799.jpg
日本人町跡からはチャオプラヤ川を眺めることができます。当時の日本人はアユタヤで一旗あげようと思っていたのでしょう。

 アユタヤの遺跡を訪れて、頭によぎったのは松尾芭蕉が平泉の高館義経堂で詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」の句でした。平泉と同様アユタヤも滅亡する際は悲惨な感じですが、それが当時の繁栄ぶりを窺わせるところが魅力なのかなと感じます。
 またバンコクに旅行する際は、今回、観光できなかったワットプラシーサンペットや夜のアユタヤのライトアップも見てみたいですね。

by eseaisaika | 2011-09-15 22:49 | 観光地(世界遺産)