世界遺産 タイのアユタヤへ②{2011年8月}

 自転車も借りることができたので、いよいよアユタヤ観光です。
レンタサイクル店で地図をいただいたのですが、あまりにも細かく書かれているので、日本で購入したガイドブックが頼りです。

 アユタヤは14世紀から18世紀にかけて400年以上続いた王朝で、当時は世界でも大きな都市の1つだったようです。1767年にビルマ軍に侵略されて建造物の多くは徹底的に破壊され、廃墟と化してしまいました。
しかし、王朝の破壊の凄まじさがかえって、当時の栄華が偲ばれ、多くの旅行者を惹きつけてやまないのかなと感じました。


 
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アユタヤに着いて、どこから観光するか決めていませんでしたが、まずは切り落とされた仏頭が木の下に埋め込まれていることで有名なワットマハタートからスタート。ここにある頭部だけ切り取られた仏像や苔に覆われた赤レンガの仏塔を見るだけでも、破壊の凄まじさがわかります。
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噂の木に埋め込まれた仏頭。何とも言えない神秘的な光景です。
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天気も良く、きれいな青空が遺跡群とマッチしています。日本人観光客が多く、あちこちで日本語が飛び交っていました。やはり世界遺産というネームバリューはすごいですね。
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次はお隣にあるワットラチャブラナへ。
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ワットラチャブラナは仏塔の先端が丸みを帯びてトウモロコシ型のクメール様式で、両サイドの壁面と仏塔が壮大な雰囲気を演出しています。
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仏塔の側面に仏像がはめこまれています。
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次は1月にバンコクで観光して印象に残った黄金の巨大な涅槃仏(ワットポー)と同じく、横たわっている涅槃仏ワットロカヤスタへ。
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全長28mのワットロカヤスタ。ワットポーとは違って、室内に保存されておらず野ざらしになっており、保存状態はよくありませんが、ワットポー同様に微笑ましい表情です。
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こちらがバンコクにあるワットポー。
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この日は暑かったため、犬もぐったりしています。
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次は仏塔の先端が尖っているスリランカ様式3基の美しい仏塔ワットプラシーサンペットに行きたかったのですが、自転車で走っている途中に道に迷ってしまいました。近くにアユタヤ歴史研究センターがありましたので寄ってみました。7月に平泉に行った際の平泉文化遺産センターが平泉の歴史をわかりやすく説明されていたように、アユタヤ歴史研究センターもアユタヤの歴史がよくわかるかなと期待しましたが、入場料が100バーツと他の仏塔に比べて高いのにもかかわらずイマイチでした。あまり時間がないので、一番訪れてみたかったワット・ヤイ・チャイ・モンコンに行くことにしました。
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ワットヤイ・チャイ・モンコンに到着。
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中心のひときわ高くそびえる大仏塔は72mあり圧倒されます。
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ワット・ヤイ・チャイ・モンコンはアユタヤの他の仏塔に比べて保存状態が良くて、非常にきれいです。
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入場料が20バーツと安いのもいいですね。
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最後に訪れたのは中学、高校の歴史の教科書で登場したシャムの国の都がアユタヤと知って関心のあった日本人町跡地へ。
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アユタヤ中心部からかなり離れており、自転車で行くのははつらいかなと思いましたが、日本人ならここは外せないということで自転車をこいで何とかたどり着きました。観光バスは見かけましたが、さすがに自転車でここを訪れる人はいないようです。
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アユタヤは諸外国との交流が盛んな国際都市だったようで、日本人町も最盛期には3000人くらい住んでいたとのこと。
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日本庭園がきれいで手入れが行き届いています。
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日本人町の頭領で、歴史の教科書にも登場する山田長政像。
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長政は人望厚く武勇に優れた人物だっただけでなく、商才にも長け、アユタヤ王室にも莫大な利益をもたらし、王の信頼が篤かったようです。
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この日本人町跡にアユタヤ歴史研究センターの別館があり、ビデオ展示やタイと日本の関係年表、外国人コミュニティに関する説明や当時の船の模型などが展示されています。特にビデオでの説明はわかりやくて、アユタヤについて詳しく知ることができました。ビデオ室はエアコンがかなり効いていて、自転車をこいで汗だくだったので、室内が涼しくて心地よかったです。
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日本人町跡からはチャオプラヤ川を眺めることができます。当時の日本人はアユタヤで一旗あげようと思っていたのでしょう。

 アユタヤの遺跡を訪れて、頭によぎったのは松尾芭蕉が平泉の高館義経堂で詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」の句でした。平泉と同様アユタヤも滅亡する際は悲惨な感じですが、それが当時の繁栄ぶりを窺わせるところが魅力なのかなと感じます。
 またバンコクに旅行する際は、今回、観光できなかったワットプラシーサンペットや夜のアユタヤのライトアップも見てみたいですね。

by eseaisaika | 2011-09-15 22:49 | 観光地(世界遺産)

世界遺産 タイのアユタヤへ①{2011年8月}

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先月末は夏休みで、当初1人でアメリカでMLB観戦したいと思っていましたが、妻がバンコクに行ってみたいと希望し、たまたま夏休みにもかかわらず、飛行機の料金もそれほど高くなく、2人の休みが合うことがなかなかないので、1月に引き続きタイのバンコクへ旅行することにしました。
 バンコクで宿泊したホテルの記事は後程アップしますが、今回はバンコクに到着した初日に1991年に世界遺産に登録されたアユタヤ観光の記事をアップします。
 日帰り観光でしたが、この時期としては珍しく晴天の日だったので楽しむことができました。

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アユタヤへのアクセスですが、初日に宿泊したフォーシーズンズホテルバンコクの最寄駅BTSラチャダムリ駅からBTSサラディーン駅で下車し、サラディーン駅から歩いてすぐ近くの地下鉄シーロム駅で乗り換えます。
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地下鉄の車内。BTS同様、電車は新しくて日本の電車よりエアコンが効いています。
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バンコクの中心駅のファランポーン駅に到着。日本でいえば東京駅、ニューヨークではグランドセントラル駅といった感じでしょうか。
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タイ各都市への玄関口のファランポーン駅構内。
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購入した切符。写真は帰りの切符ですが、一番下のカテゴリーの3等の料金は行きは15バーツ、帰りは20バーツです。
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3等の電車。日本の電車は普通席と上のカテゴリーのグリーン車と、同じ車両にカテゴリーの違う席が設置されていますが、驚いたことにタイの電車の車両はカテゴリー分けはすべて同じ席です。もう少し上のカテゴリーの2等や1等で行きたかったのですが、かなり待ち時間があり断念。
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車内に入ってあまりの車両の古さに驚きました。日本で30年以上前に走っていた電車よりもボロいのでは。車内もあまり綺麗ではありませんが、駅に到着するたびに売り子が入れ替わり、水や果物や弁当などを売っていました。
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バンコクを出発してから遅延もあり2時間以上かかりアユタヤ駅に到着。帰りも3等の電車を利用しましたが、1時間以上遅延しました。改めて日本の鉄道のレベルの高さを感じました。車窓からバンコクの近代的な街並みやバンコクを通過してからアユタヤまでののどかな風景を楽しめるのはいいのですが、時間に余裕がない旅行者には鉄道はあまりお勧めしませんが、往復で日本円100円かからないでこれだけの距離を乗れるのはすごいなぁ。
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アユタヤ駅
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駅の待合室。電車が来るまでかなり待ちましたが、椅子に座れたのは良かった。
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アユタヤ駅を出ると、すぐに道路があり、道路を横切ってまっすぐ進んでいくと、渡し船の乗り場があります。
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この船で対岸の船着き場へ向かいます。時間は2,3分くらいです。
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アユタヤは「水の都」として栄えましたが、川の水はあまりきれいではありません。
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渡し船の船着場を降りるとすぐ近くにレンタサイクル店があったので、自転車で観光することにしました。自転車の料金は1日40バーツですが、受付の際に外国人観光客はパスポートのコピーまたは顔入りの証明書の提示を求められます。私はパスポートをホテルに置いてきたので、証明するものがなく、保証金ということで500バーツを払うことに。この保証金は自転車を返却する際に、受付の際に渡されたレシートを渡すと返金してくれました。



 
 アユタヤへは鉄道を利用しましたが、日本で電車を利用している感覚でいると、遅延もあり、電車も予定の到着時間より遅れるのは日常茶飯事のようですのでイライラしてしまうかもしれません。
それでも運賃がかなりお安いので、電車は観光客が多く、満席でした。
時間に余裕があり、交通費を安く済ませたい方には鉄道での旅もいいかなと思います。
 次の記事ではアユタヤ観光の記事をアップします。

by eseaisaika | 2011-09-14 07:05 | 観光地(世界遺産)

世界遺産 平泉へ日帰り旅行

  昨年、観光英語検定(観光英検)を受験してからは世界遺産に関心があり、先週末に日本の世界遺産の中で一番行ってみたかった岩手県の平泉に行ってきました。
 
 
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平泉へは一人で車で行く予定でしたが、妻がJRの「びゅう」のサイトで日帰りでお得なプランを発見してくれたので、往復新幹線で行くことになりました。行きは東京駅から東北新幹線「はやて」を利用しました。
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新幹線で行くことができたので、すっかりリラックスモードです。折角新幹線で乗ったら、駅弁でしょということで朝食は牛タン弁当です。
この牛タン弁当、温かい状態で食べることができるのはありがたい。
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一関駅から平泉へは世界遺産リレー号を利用。新幹線が到着してから、待ち時間も少なくスムーズでした。
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一関から平泉は2駅とかなり近いのは意外でした。
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平泉駅から出てすぐに観光案内所があります。
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こちらも平泉駅からすぐで、観光案内所の隣にレンタサイクルがあり、観光スポットを自転車で移動することにしました。
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先月、悲願の世界遺産登録が実現し、町全体が祝福ムードです。
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最初はお目当ての中尊寺の金色堂へ行くことに。
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金色堂までは思ったより坂がきつかったです。
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金色堂を見るには拝観券を購入することが必要で、拝観料は大人800円です。金色堂の内部は思ったほど広くはありませんでしたが、あの金色に輝いた金色堂は一度は見る価値がありますね。撮影できないのが残念。
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松尾芭蕉の有名な句「五月雨の降り残してや光堂」。あの豪華絢爛な金色堂を光堂と評されているのも納得です。
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松尾芭蕉像
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金色堂覆堂。内部は木の香りが漂います。木造ですがかなり頑丈に作られ、先人の建築技術の高さが窺い知れます。
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野外能楽殿の白山神社へ。
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茅葺屋根が印象的でした。
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中尊寺本堂。
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弁慶堂
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中尊寺をまわった後は毛越寺(もうつうじ)へ自転車をこいで行きました。毛越寺は平泉駅から近かったので、最初に行けばよかったかな。拝観料は大人500円でした。
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この浄土庭園は緑が多くて癒されます。
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毛越寺をまわった後は画像の平泉文化遺産センターへ行きました。
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ここは入場無料ですが、館内で平泉の歴史や奥州藤原氏について、詳しく説明されており、とても勉強になります。最初にここを訪れてから観光スポットをまわるといいかもしれませんね。
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毛越寺でみかけた「中尊寺ハス」もセンター内に模型があり、説明もされていました。実際はけっこう大きくて淡いピンク色の花びらがきれいです。
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源義経最期の地、高館義経堂(たかだちぎけいどう)にも行ってみることにしました。この日は毛虫が大量発生していたこともあり、傘をさして拝観しました。
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義経の資料館もあり、義経の歴史、源氏の家系図などが展示されています。平氏を滅亡させた後は義経は1年間でかなり配置転換した時期があり、兄の頼朝が相当、義経を脅威に感じていたのがわかりました。
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松尾芭蕉のこちらの句も有名ですね。
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お腹がすいてきたので、ランチが提供される中尊寺から近くの「平泉レストハウス」へ向かいます。途中で見かけた「ほっかほっか亭」。観光ブームに乗った感じですが、ここには今までみた「ほっかほっか亭」では見かけなかったドライブスルーがあったのには驚きました。
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ようやく平泉レストハウスへ到着。ここではランチが提供されるだけでなく、手荷物も預かっていただき、大変お世話になりました。レンタサイクルのスタッフの方もそうでしたが、平泉の方は優しい方が多いなと感じました。
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ランチは前沢牛のすきやきでした。出来立てを食べることができるのは嬉しいです。
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ランチの後はお土産を購入して、自転車を返却するために平泉駅方面へ戻ろうとしましたが、いきなり雨が降ってきたので、妻と2人で全速力で自転車をこぎました。途中の無量光院跡や柳之御所遺跡も行きたかったのですが、泣く泣く断念。
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平泉駅で無事に自転車を返却し、一関駅から新幹線(やまびこ号)でその日のうちに帰宅することができました。

 日帰りで、平泉では見どころも多かったのですが、十分楽しむことができました。
震災の後なので、人も少ないのかなと思っていましたが、結構賑わっていました。世界遺産というネームバリューはすごいですね。
 平泉は世界遺産登録を見送られた時期もありましたが、先月、晴れて世界遺産登録が決まり、町全体が祝福ムードだったのが印象的でした。東北ではいまだかつてない大震災に見舞われましたが、世界遺産平泉が東北の復興へのシンボルとなってほしいなと思います。

by eseaisaika | 2011-07-28 23:03 | 観光地(世界遺産)